
修理・交換内容は、以前直した『あさま』とほとんど同じ。
唯一違うのは、モーターのギヤのではなく、違うギヤが割れていた不思議な状況だった事。
現行のものは車輪がグレーで、モーターBOX等の仕様が変更されているかもしれません。
※手元に現行型が無い為未確認です。
車両状況
今回修理を行ったのは、黄色い車輪のゆふいんの森。
プラレール超図鑑によると2003年製(グレー車輪)。2スピード型で単2電池を1本使用。
購入時の状況
動作不可で、購入価格は324円。

電池を入れ動作確認したが動く気配はない。
接触不良も疑い、『修理交換は不動原因に見当をつけてから作業する』の方法で確認したが動かない。
その為、接触不良ではなくモーターの故障と考えモーター交換を行う事を前提に作業を進めた。
また、隙間からギヤが割れているところも見えたのでギヤの交換も行う。
なお、修理はメーカでも受付けています。
メーカ修理は有償ですが、壊れる事や怪我することはありませんのでメーカ修理を強くお勧めします。
使用したもの
使用したものは下記の通り。
- カメラ
- プラスドライバー
- ピンセット
- はんだごてセット
修理工程
モーターBOXの取り外し


まずは、車体裏側にあるネジ2本の取り外し。
シャーシに付いている金属プレートに注意して、モーターBOXをシャーシから取り外す。
車軸ギヤも割れていたので、この部分も交換が必要。
プラレールの場合、ギヤが割れていても走行できる事が多いが音はとてもうるさい。
モノレールは走行できなくなるので、走らない場合はギヤが割れている可能性もある。
モーターBOXの開封
モーターBOXの横にあるネジ1本を取りはず。
ネジを取っても、ツメでかみ合っているのですぐに開く事はない。(ツメが割れていなければ)
このタイプのBOXは2箇所でツメがかみ合っている。
それぞれを外してゆっくりと外していく。
勢いよく外すと、中のギヤが飛び出し場所がわからなくなってしまったり、ギヤが行方不明になる可能性もあるので要注意。

バネの使い道は不明だが、必要なものである事には間違いないので、紛失したり折り曲げたりしないように注意。
モータープレートの取り外し・交換
モーターBOXからプレートを取るときも注意が必要。
2箇所に小さなツメがありプレートを止めているので、ピンセットでずらして取る。
無理に取ろうとすると、プレートが折れたり曲がったり破損の恐れがある。
モーター横のおもりを一度取り外すと若干取りやすくなる。

金属プレートは、ハンダで接着されている。
はんだごてを使わないと取れないし、写真のように大盛りになっている事があり手のかかる工程。


金属プレートを取り外して、交換用のモーターとギヤを用意。
用意したモーターは、108円電車のモーター。
ギヤは、8歯のギヤを用意した。
金属プレートについていたビニルテープは、はんだごての熱で少し溶けてしまった。
プレートは熱くなるので、金属プレートは絶対に持って作業をしないように。
また、冷めたのを確認してさわること。
ギヤ部分

ギヤは4箇所の決められた場所にセットされている。
正しく戻さないと、ギヤ・BOXの破損にもなるので、開封時に写真を撮っておくことをお勧めする。

このギヤは割れていることが多い。
走行には問題は無いが、割れていると非常にうるさい。
代替のギヤはもちろん販売されておらず、他のプラレールから割れていないものを探してくるしかない。

代わりの部品があると言う事は、潰してしまったプラレールがあるという事。
この部品が割れていると、とても切なくなってくる。

交換が終わったら、ギヤ周りのほこり等を取り除きギヤを元の位置に戻す。
ギヤBOXを元に戻す
ギヤBOXを閉じる時はとてもイライラする。
反対側のカバーにも穴が開いており、その場所に入れなければならないがなかなか入らない。
ピンセットを使い、ギヤの軸を調整しながら入れてあげるしか方法はない。

ここのネジはとても忘れやすいので確実に閉める事。
修理終了
モーターの交換とギヤの交換は以上で終了。
動作確認をおこない、問題なく動けば作業は無事に終了。
もし、動かない場合は、再度開封して不具合の調整。
修理後の不動時の確認場所
モーターが動き電池残量がある事が前提。
なお、実際に経験した内容であり、これ以外の原因がある可能性もあります。
金属プレートはそれぞれがきちんと付いているか
動いたり止まったりする時は接触不良の可能性が高い。
電池からのプレートとモーターと接触しなければならないところがきちんと付いているかを確認。
とくに、はんだ付けしていない所が接触していない事がある。
モーターに取り付けたギヤが他の場所に当たっていないか
BOXにセットすると動かなくて、BOXから取るとモーターは動く場合はこの可能性が高い。
モーターに取り付けたギヤが、BOXや違うギヤに当たっていないかを確認。
作業の注意
怪我や事故には十分注意。
カッターやはんだごてを使う場合は特に注意が必要。
プラレールを直すのに、怪我や火事になってはとても困る。
また、子供のおもちゃを直すのに、子供に怪我をされては非常に困る。
子供がいない時間帯や、近くに来ないように細心の注意を払う。
修理はメーカで受付けています。
どうしても直したいものは、まずお客様相談室に電話をしてみる。